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子どもの非認知能力を伸ばすプログラミング教室の選び方

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「うちの子、テストの点は悪くないけれど、粘り強さや協調性が足りない気がする……」そんなふうに感じたことはありませんか。最近よく耳にする「非認知能力」は、まさにテストでは測れない子どもの大切な力のことです。

この記事では、非認知能力とは何か、なぜプログラミングがその力を伸ばすのに適しているのか、そして教室を選ぶときに見るべきポイントまで、現場の実感を交えながら詳しくお伝えしていきます。

非認知能力とは?子どもの将来にどう関わるのか

非認知能力とは、忍耐力・自己肯定感・コミュニケーション力・やり抜く力など、数値化しにくい内面的なスキルの総称です。学力テストでは点数に表れませんが、社会に出てからの成功や幸福度に大きく影響するという研究結果が世界中で報告されています。

私自身、子どもたちと接する中で「計算は得意なのに、ちょっとつまずくとすぐ諦めてしまう」という場面を何度も見てきました。逆に、テストの点数は目立たなくても、試行錯誤を楽しめる子が驚くほど成長する姿にも出会ってきました。学力だけでは見えない部分にこそ、伸びしろがあるのだと気づかされました。

「目に見える成績だけで子どもを評価してよいのだろうか」と悩んでいる保護者の方も多いのではないでしょうか。

非認知能力が注目されるようになった背景

非認知能力という概念が広く知られるようになったきっかけのひとつに、ノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマン教授の研究があります。ヘックマン教授は、幼少期に非認知能力を育てられた子どもが、大人になってから収入や健康状態、社会的な安定性において良好な結果を示す傾向があることを長期追跡調査で明らかにしました。

日本でも、2020年度からの学習指導要領改訂において「学びに向かう力・人間性等」が三つの柱のひとつに位置づけられ、知識や技能だけでなく、主体的に学ぶ姿勢や協働する力が重視されるようになりました。つまり、学校教育の現場でも「テストの点だけでは足りない」という認識が公式に広まってきたということです。

保護者の方にとっては「なんとなく大事そう」と感じていたものが、研究や教育政策によって裏付けられた形です。漠然とした不安が、具体的に「では何をすればよいのか」という次のステップへと変わってきている——そんな流れがあると感じています。

非認知能力の具体的な種類

非認知能力と一口に言っても、その中身はさまざまです。代表的なものを整理してみましょう。

  • 自己制御力:衝動を抑え、目の前の誘惑よりも長期的な目標を優先できる力。宿題を先に終わらせてから遊ぶ、といった日常の行動に表れます。
  • やり抜く力(グリット):困難に直面しても諦めず、粘り強く取り組み続ける力。心理学者アンジェラ・ダックワース氏の研究で広く知られるようになりました。
  • 自己肯定感:「自分には価値がある」「自分ならできる」と感じられる心の土台。挑戦への意欲や失敗からの立ち直りに直結します。
  • メタ認知力:「自分はいま何がわかっていて、何がわかっていないのか」を客観的に把握する力。学習の効率を大きく左右します。
  • 共感力・協調性:他者の気持ちを想像し、チームの中で自分の役割を果たせる力。社会生活の基盤になるスキルです。

教室で子どもたちを見ていると、これらの力は個別に存在しているというよりも、互いに影響し合いながら育っていく印象があります。たとえば、自己肯定感が安定している子は失敗を恐れにくく、結果としてやり抜く力も伸びやすい——そんなつながりを日々感じています。

なぜプログラミングが非認知能力を伸ばすのか

プログラミングには「正解が一つではない」という特徴があります。同じ動きをするプログラムでも、書き方は何通りもあります。子どもたちは自分なりの方法を考え、うまく動かなければ原因を探し、修正し、また試す——この繰り返しが、まさに非認知能力のトレーニングになっています。

具体的には、次のような力が自然と育まれます。

  • やり抜く力(グリット):エラーが出ても諦めず、解決策を探し続ける経験
  • 論理的思考力:「なぜ動かないのか」を順序立てて考える習慣
  • 創造性:「もっと面白くするにはどうしよう」と自由に発想する機会
  • 協調性:友達と作品を見せ合い、アイデアを交換するやりとり

最初は「プログラミング=パソコンスキル」という印象が強かったのですが、実際に教室で子どもたちを見ていると、技術そのものよりも、取り組む姿勢や心の成長のほうがずっと大きな変化だと感じました。

「トライ&エラー」が当たり前の環境がもたらす効果

プログラミングの授業で印象的なのは、エラーが出ることがまったく珍しくないという点です。むしろ、一発で思い通りに動くことのほうが稀です。大人でも同じですが、プログラミングは「書く→動かす→直す」のサイクルを何度も回すのが普通の活動です。

この環境に身を置くことで、子どもたちの「失敗」に対する感覚が自然と変わっていきます。最初のうちはエラーメッセージが出ると「間違えちゃった……」と落ち込んでいた子が、何度も経験するうちに「あ、ここかな」とエラーを手がかりに自分で考え始めるようになります。

ある小学3年生のお子さんは、最初のころ、画面に赤いエラーメッセージが出るたびに手を挙げて「先生、壊れました」と言っていました。ところが3か月ほど経つと、エラーが出ても慌てず、「さっき動いたところまで戻してみよう」と自分なりの対処を試みるようになったのです。この変化は、プログラミングの技術が上達したということ以上に、「困ったときにどうするか」という姿勢が身についたということだと思います。

学校のテストや受験では、間違い=減点というイメージが強いかもしれません。しかしプログラミングの世界では、間違いは前に進むための情報です。この感覚を小さいうちから体験できることは、将来にわたって大きな意味を持つのではないでしょうか。

「つくりたい」が原動力になる主体的な学び

もうひとつ、プログラミングが非認知能力を伸ばすうえで大きいのは、「自分がつくりたいもの」が学習の原動力になるという点です。

たとえば、ゲームが好きな子は「自分だけのゲームをつくりたい」という気持ちからスタートします。キャラクターを動かすために座標の概念を学び、スコアを表示するために変数を使い、敵の動きを変えるために条件分岐を覚えていく。教科書の順番通りではなく、「やりたいこと」から逆算して必要な知識を吸収していくのです。

この「つくりたいから学ぶ」という流れは、受動的に知識を受け取る学習とはまったく異なります。自分で目標を設定し、そこに向かって必要なことを調べ、試し、完成させる——このプロセスそのものが、主体性や計画力、自己調整力といった非認知能力を鍛えてくれます。

教室でも、「今日は何をつくりたい?」と聞くところから始めることがあります。すると子どもたちは驚くほど真剣に考え、「前につくったゲームに新しいステージを追加したい」「音が出るようにしたい」と、自分なりの目標を立ててくれます。この「自分ごと」としての取り組みが、学びの質を大きく変えているのだと実感しています。

完成までの「計画する力」が自然に身につく

プログラミングで見落とされがちなのが、「段取りを考える力」が自然に育つという点です。たとえば、シンプルなシューティングゲームをつくるにしても、「まず自分のキャラクターを動かせるようにする」「次に弾を発射できるようにする」「それから敵を出す」「最後にスコアを表示する」というように、工程を分解して順番に進める必要があります。

最初はこの段取りがうまくできず、あれもこれもと手を出して収拾がつかなくなる子も少なくありません。しかし何度か経験するうちに、「まず一番大事なところから手をつけよう」「今日はここまでやって、続きは次回にしよう」と、自分で計画を立てられるようになっていきます。

この力は、夏休みの自由研究や受験勉強の計画にもそのまま活きてきます。ある保護者の方から「プログラミングを始めてから、夏休みの宿題を自分でスケジュールを立てて進めるようになった」というお話を伺ったことがあります。プログラミングで身につけた「全体を見渡して、分解して、順番に取り組む」という感覚が、日常生活にも波及していたのだと思います。

プログラミング教室の選び方──5つのチェックポイント

習い事としてプログラミング教室を検討するとき、どこを見ればよいか迷う方も少なくないかもしれません。私自身、いくつかの教室を比較検討した経験がありますが、振り返ると次の5つが大切だと実感しています。

1. 「正解を教える」より「考えさせる」指導か

答えをすぐに教える教室では、子どもは指示待ちになりがちです。「ヒントは出すけれど、最後は自分で考える」というスタイルの教室のほうが、粘り強さや自信につながります。

見学や体験のときに注目したいのは、講師が子どもの質問にどう答えるかです。「ここをこうすればいいよ」と即座に正解を示すのか、「どこまでは動いた?」「何を変えたら動かなくなった?」と問い返しながら子ども自身に気づかせようとするのか——この違いは、短い体験授業の中でも見えてきます。

一見すると回り道に思える「考えさせる指導」ですが、子どもが自力で答えにたどり着いたときの表情は格別です。その達成感が、次の挑戦への意欲に直結するのだと、何度も目の当たりにしてきました。

2. 少人数制で一人ひとりを見てくれるか

大人数の一斉授業だと、つまずいた子がそのまま置いていかれることがあります。少人数制であれば、子どものペースに合わせた声かけができるので、自己肯定感を損なわずに進められます。

プログラミングは、つまずくポイントが子どもによって大きく異なります。ある子はキーボード入力に時間がかかり、別の子は座標の概念がなかなか掴めない、また別の子はアイデアはあるのに論理の組み立てが苦手——というように、一人ひとり違います。こうした個別の「つまずき」に気づいて適切なサポートを入れるには、講師の目が行き届く人数であることが欠かせません。

目安として、講師1人あたり生徒4〜6人程度の教室であれば、ある程度丁寧に見てもらえる環境だと言えるでしょう。

3. 作品発表やチーム活動の機会があるか

自分の作品を人に見せる経験は、表現力やコミュニケーション力を育てます。一概には言えない部分もありますが、発表の場がある教室のほうが、子どもの成長の幅は広がる傾向があると感じています。

発表には、単に「見せる」以上の学びがあります。自分がつくったものを相手に伝わるように説明するには、「なぜこうしたのか」「どこを工夫したのか」を言語化する必要があります。この「言語化」のプロセスが、メタ認知力——自分の思考を客観的に振り返る力——を鍛えてくれるのです。

また、友達の作品を見ることも刺激になります。「あの子はこんな方法を使っていたのか」「この発想は面白いな」と、自分にはなかった視点を取り入れるきっかけになります。教室で発表会を行うと、終わったあとに子どもたち同士で「あれ、どうやってつくったの?」と教え合う場面がよく生まれます。こうした自然なやりとりの中で、協調性やコミュニケーション力が育っていくのだと感じています。

4. 講師が子どもの「過程」を認めてくれるか

完成した作品だけでなく、「ここを工夫したんだね」「失敗しても何度も挑戦したね」と過程を言葉にしてくれる講師がいると、子どもは安心して挑戦できます。

心理学の分野では、結果ではなく努力やプロセスを褒める声かけが、子どもの成長マインドセット(「能力は努力で伸ばせる」という信念)を育てるとされています。プログラミングの授業は、この声かけがしやすい環境です。なぜなら、コードの履歴を見れば、子どもがどこでつまずき、どんな試行錯誤を経て完成にたどり着いたかが見えるからです。

「最終的にはうまく動かなかったけれど、3通りの方法を試したこと自体がすごいよ」——こうした声かけができる講師のもとでは、子どもは失敗を恐れなくなります。そして失敗を恐れない子どもは、より大きな挑戦に踏み出すことができるのです。

5. 体験授業で子どもの表情を確認する

カリキュラムや口コミだけでは分からないことがたくさんあります。実際に体験して、子どもが楽しそうに取り組めているかを自分の目で確かめるのが一番確実です。

体験授業で見ておきたいポイントをいくつか挙げると、次のようになります。

  • 子どもの集中度合い:夢中になって画面に向かっているか、退屈そうにしていないか
  • 講師との相性:質問しやすい雰囲気か、子どもが萎縮していないか
  • 教室の雰囲気:他の生徒たちが楽しそうに取り組んでいるか、教室全体に活気があるか
  • 終わったあとの反応:「もっとやりたい」「また来たい」と言うかどうか

どれだけ評判の良い教室でも、お子さまとの相性は実際に行ってみないと分かりません。できれば複数の教室を体験して比較するのがおすすめです。

年齢別に見るプログラミング学習と非認知能力

「うちの子にはまだ早いかも」と感じる保護者の方もいらっしゃると思います。実際のところ、プログラミング学習の内容は年齢によって大きく異なります。それぞれの段階で、どんな非認知能力が育まれやすいかを整理してみます。

未就学児〜小学校低学年(5〜7歳)

この年齢では、キーボードを使ったプログラミングはまだ難しいため、ビジュアルプログラミングやタブレットを使った活動が中心になります。ブロックを組み合わせてキャラクターを動かしたり、簡単なアニメーションをつくったりする中で、「順番に考える力」や「原因と結果を結びつける力」が育ちます。

この時期に特に伸びやすいのは、好奇心と自己肯定感です。「自分がつくったものが動いた」という体験は、小さな子どもにとって大きな喜びになります。その喜びが「もっとやってみたい」という意欲につながり、学びの土台が形づくられていきます。

この年齢で大切にしたいのは、「楽しい」という感覚を最優先にすることです。無理にカリキュラムを進めようとするよりも、子どもが自由に触れて、動かして、驚く——その体験の積み重ねが、次のステップへの自然な橋渡しになります。教室でも、この年齢のお子さんには「正しくつくる」よりも「好きなように試す」時間を多めに取るようにしています。すると、大人が想像もしなかったような発想で作品をつくり上げてくれることがあり、こちらが驚かされることもしばしばです。

小学校中学年〜高学年(8〜11歳)

この段階になると、Scratchなどのビジュアルプログラミング言語を使って、より複雑なゲームやアニメーションに挑戦できるようになります。変数や条件分岐、繰り返しといったプログラミングの基本概念を学びながら、論理的思考力や計画力が伸びていきます。

また、この年齢は友達との関わりが重要になる時期でもあります。作品の発表や共同制作を通じて、自分の考えを伝える力や、相手の意見を取り入れる柔軟性が育ちます。私の経験では、チームで一つの作品をつくるプロジェクトに取り組んだ子どもたちが、最初はぶつかり合いながらも、最終的には「役割分担」や「妥協点を見つける」ことを自然に学んでいく姿を見てきました。

中学生以上(12歳〜)

中学生になると、テキストベースのプログラミング言語(Python、JavaScriptなど)に移行する子も出てきます。より本格的な開発に近い体験ができるようになり、自己管理力やメタ認知力が一段と鍛えられます。

この年齢層で特に印象的なのは、「自分で調べて解決する力」の成長です。わからないことがあったときに、ドキュメントを読んだり、検索して情報を見つけたり、自分で学ぶ方法を身につけていく。この「学び方を学ぶ」経験は、プログラミングに限らず、あらゆる分野で生きてくる力です。

また、中学生になると自分の作品を公開する意識が芽生える子もいます。友達に遊んでもらうためにゲームの操作性を改善したり、使いやすさを考えてデザインを工夫したりする中で、「相手の立場で考える」という視点が自然と身についていきます。これは社会に出てからも求められる、非常に実践的な非認知能力のひとつです。

家庭でもできる非認知能力を育てる関わり方

プログラミング教室に通うだけでなく、家庭での関わり方も非認知能力の発達には大きく影響します。教室で見てきた成長が著しい子どもたちのご家庭には、いくつかの共通点がありました。

結果よりもプロセスに注目する

「今日は何をつくったの?」と聞くのも良いのですが、それに加えて「難しかったところはあった?」「どうやって解決したの?」と過程を聞いてあげることで、子どもは「がんばった過程を見てもらえている」と感じます。

ついつい「すごいね」「上手だね」と結果を褒めたくなりますが、「何回もやり直して完成させたんだね」「前よりも自分で考えられるようになったね」といった声かけのほうが、長い目で見ると子どもの意欲を支えてくれます。

「失敗しても大丈夫」という安心感をつくる

子どもが何かに失敗したとき、すぐに解決策を提示するのではなく、まず「困ったね、どうしようか」と一緒に考える姿勢を見せることが大切です。大人が先回りしすぎると、子どもは「失敗してはいけない」と感じてしまい、挑戦そのものを避けるようになることがあります。

教室でも家庭でも、「失敗は学びの一部である」というメッセージを一貫して伝え続けることが、子どもの心の安全基地をつくることにつながると感じています。

子どもの「つくったもの」に興味を持つ

プログラミング教室から帰ってきた子どもが「今日こんなの作ったよ」と見せてくれたとき、忙しくても少し手を止めて見てあげてください。「このキャラクターかわいいね」「ここはどうやって動かしてるの?」と関心を示すことで、子どもにとってプログラミングが「認めてもらえる活動」になります。

保護者の方がプログラミングに詳しい必要はまったくありません。「お母さん(お父さん)にはよく分からないけど、すごいことをやっているんだね」——その一言で十分です。

日常の中にある「プログラミング的思考」に気づく

特別なことをしなくても、日常生活の中にプログラミング的思考を育てるチャンスはたくさんあります。たとえば、料理を一緒にするとき「まず材料を切って、次に炒めて、最後に味付けする」という手順を確認するのは、プログラミングにおける「順次処理」の考え方そのものです。

「もし雨が降ったら傘を持っていく、降らなかったらそのまま出かける」という判断は「条件分岐」ですし、「毎朝歯を磨く」という習慣は「繰り返し処理」にあたります。こうした日常の場面で「これってプログラミングと同じ考え方だね」と声をかけてあげると、子どもは教室で学んだことと生活がつながっていることに気づき、学びがより深まっていきます。

非認知能力を伸ばす習い事としてのプログラミングの魅力

習い事を選ぶとき、「将来役に立つかどうか」を基準にする方は多いでしょう。プログラミングはIT人材の需要という実用面でも注目されていますが、それ以上に「失敗を恐れず挑戦するマインド」を子どもに与えてくれる点が大きな魅力ではないでしょうか。

教室で「エラーは怖いものじゃなくて、ヒントなんだよ」と伝えると、子どもたちの目が変わる瞬間があります。最初は画面の赤い文字にびっくりしていた子が、数か月後には「あ、ここが違うんだ」と自分でデバッグを始めるようになります。この変化は、テストの点数には表れませんが、間違いなく子どもの財産になるものです。

同じように「うちの子にも挑戦させてみたい」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

他の習い事との違い

非認知能力を伸ばす習い事はプログラミングだけではありません。スポーツや音楽、アートなど、さまざまな活動が子どもの内面的な力を育てます。では、プログラミングならではの強みはどこにあるのでしょうか。

ひとつは、フィードバックの即時性です。スポーツであれば練習の成果が試合で発揮されるまでに時間がかかりますが、プログラミングでは書いたコードを実行すればすぐに結果が分かります。この「すぐに試して、すぐに確かめられる」環境は、試行錯誤のサイクルを速く回すことを可能にし、結果として粘り強さや自己修正力を効率的に鍛えてくれます。

もうひとつは、成果物が残ることです。自分がつくったゲームやアニメーションは、形として残り、誰かに見せることができます。「自分の手でものを生み出した」という実感は、自己肯定感を高める強力な体験になります。

さらに、正解が一つではないこともプログラミングの大きな特徴です。同じ課題でも、子どもによってまったく異なるアプローチで解決することがあります。「どれが正解か」ではなく「どれも正解になりうる」という環境は、子どもの多様な発想を肯定してくれます。スポーツや音楽のように「お手本通りの型」を身につけることが重視される活動とは、この点で異なる学びの体験を提供してくれると感じています。

もちろん、どの習い事にも固有の良さがあります。大切なのは、お子さまの興味や性格に合った活動を見つけることです。プログラミングが「つくることが好き」「試行錯誤を楽しめる」タイプのお子さまに特に向いていることは、これまでの経験から強く感じています。

よくある保護者の不安にお答えします

プログラミング教室に興味を持ちつつも、踏み出せずにいる保護者の方からよく寄せられる質問があります。ここでは、現場の立場からお答えしたいと思います。

「画面ばかり見ていて目が悪くならないか心配です」

お気持ちはよく分かります。多くの教室では1回の授業が60〜90分程度で、途中に休憩を挟むのが一般的です。また、考える時間・話し合う時間・発表する時間など、画面を見ない活動も組み込まれています。ご家庭でも、教室以外の場面でのスクリーンタイムとのバランスを意識していただければ、過度な心配はいらないと思います。

「うちの子は飽きっぽいので続くか不安です」

実は、飽きっぽいと言われるお子さんほど、自分の興味に合ったものに出会ったときの集中力はすさまじいものがあります。プログラミングは「自分がつくりたいもの」が起点になるため、興味さえ合えば驚くほど熱中する子が多いです。まずは体験授業で相性を確かめてみることをおすすめします。

まとめ──テストに出ない力こそ、未来の土台になる

非認知能力は、子どもがこれからの社会を生き抜くための土台です。プログラミング教室は、その力を楽しみながら自然に伸ばせる場のひとつだと、日々の現場で実感しています。

この記事でお伝えしてきた内容を振り返ると、次のようにまとめられます。

  • 非認知能力は学力テストには表れないが、将来の成功や幸福度に大きく影響する
  • プログラミングの「トライ&エラー」の環境が、やり抜く力・論理的思考力・創造性・協調性を自然に育てる
  • 教室選びでは、「考えさせる指導」「少人数制」「発表の機会」「過程を認める講師」「体験授業での確認」の5点が重要
  • 家庭でも、プロセスに注目した声かけや失敗を受け入れる姿勢が、子どもの成長を後押しする

教室選びに迷ったら、まずは体験授業に足を運んでみてください。お子さまの表情を見れば、「ここなら安心して任せられる」という直感が働くはずです。CODESTELLAでは、少人数制で一人ひとりの「考える過程」を大切にした授業を行っています。ご興味のある方は、ぜひCODESTELLAの無料体験のお申し込みからお気軽にご参加ください。